2008年09月07日

積雲→雄大雲(雄大積雲、入道雲)→積乱雲→かなとこ雲 航空機(飛行機)から撮影

瀬戸内海の島と広島県上空

先月、瀬戸内海上空より撮影した写真です。


真夏の青空に映える発達した積乱雲は、
夏の風物詩に欠くことのできない光景ですが、
その積乱雲の中や周辺に、敢えて航空機が突入することはないでしょう。
その積乱雲の中は、電光が飛び交い、雷鳴、強雨、ひょう、あられ、突風や乱気流を
発生させるので、空の「立ち入り禁止区域」なのです。

因みに、米軍基地上空、皇居上空は、飛行禁止空域です。

また、積雲や積乱雲から爆発的に吹き降ろす気流
及び、これが地表に衝突して吹き出す破壊的な気流をダウンバーストといいます。
航空機にとっては深刻で最も注目すべき気象現象です。

ダウンバーストはその水平的な広がりの大きさにより2つに分類することがあり、
広がりが4km以上をマクロバースト、4km以内をマイクロバーストと呼んでいます。


 上の写真左を拡大してみました。


航空機からの積雲と雄大積雲(入道雲)

積雲と雄大積雲(入道雲) 


綿菓子のように空にぽっかりと浮かんだ白い雲が積雲。(写真 手前の雲)
その積雲が上に発達して盛り上がっていくものを雄大積雲(入道雲)といいます。(写真 奥の雲)


 一枚目の写真の中央の巨大雲を拡大してみました。


航空機からの積乱雲

かなとこ雲(積乱雲の成熟期)


積乱雲が発達を続け対流圏と成層圏の境に達すると、上昇が妨げられ雲頂部は横に大きく広がり、
羽毛状の絹雲を雲の峰から放出します。この絹雲を特にかなとこ雲といいます。

かなとこ雲が発生しているということは、その積乱雲の活動が非常に活発であり、
地上では激しい雷雨を伴う場合が多く、
また、上空は晴れていても近辺(20キロ以内)にある積乱雲から落雷が起きる場合もあります。

積乱雲は夏に一番多いと思いがちですが、日本では冬に最も多く発生するのです。
日本海側の大雪は、この積乱雲が原因なのです。
日本海側の地方では、この積乱雲で起こる雷を「雪おろし(雪起こし)」と呼ぶそうです。



2008年8月撮影




本館サイト(高画質風景写真集) 東京風景写真 宵祭り-Digital Photo by Yoimatsuri




2008年09月07日 17:10 | Comment(0) | TrackBack(0) | 積乱雲・地震雲