
3月下旬の出羽三山神社 表参道の入口です。雪は例年の3分の1とのこと。

随神門(ずいしんもん)。出羽三山の神域の表玄関です。
随神門より内は出羽三山の神域となり、神域は遠く月山を越え、湯殿山まで広がります。
この門をくぐって杉並木の長い階段を歩きます。

祓川に掛かる神橋。

祓川(はらいがわ)と須賀の滝(すがのたき)

トレッキングシューズを履いていますが足元が滑ります。

羽黒山五重塔(国宝)
羽黒山五重塔までは、随神門から石段を歩き、片道およそ300メートルの道のりです。
雪のない時期であれば片道10分ほどでたどり着くことができますが、当日は雪道のため20分ほどかかりました。
羽黒山は、会津や平泉と共に東北仏教文化の中心でした。
昔は附近には多くの寺院があったそうですが、今は、五重塔だけが杉小立の間に建っています。
平将門の創建と伝えられていますが定かではないようです。
現在の塔は長慶天皇の文中年間(約600年前)に、再建されました。

雪の山中にひっそりと建つ五重塔は格別です。来て良かったと思わせてくれる「一目千両の荘厳な景色」です。

折角ですので、角度を変えて撮影。
次は、羽黒山山頂の三神合祭殿へ行きます。
随神門から羽黒山山頂の三神合祭殿までの表参道
石段は2446段です。
通常でも1時間ほどかかります。
『では、頂上を目指して・・・』と、言いたいところですが、
雪に埋もれた石段を一時間以上も登るなんてことはいたしません。
五重塔の拝観後は、随神門に戻り、羽黒山山頂の三神合祭殿には別ルートを車で行きます。

羽黒山レストハウス前からは雪の参道を歩きます。

この辺りは、除雪しているようですね。

羽黒山山頂鳥居
この鳥居の先に「出羽三山神社三神合祭殿」があります。

出羽三山神社参集殿

雪に埋もれた三神合祭殿(写真左です。木立に隠れています。)と平和の塔です。
三神合祭殿は、高さ28m、桁行24.2m、梁間17m。屋根の厚さは、2.1mの萱葺きです。
現在の合祭殿は文政元年(1818)に完成したものです。(平成12年、国の重要文化財に指定。)
積雪の為、正面からは参拝できませんでしたので、参集殿から入って中から三神合祭殿へ参拝しました。
(迂闊なことに、雪に埋もれた三神合祭殿の正面からの写真を撮り忘れました。)
三神合祭殿は、月山・羽黒山・湯殿山の三神が合祀されていますので、
三山をお参りしたと同じ御利益があるとのことです。
内部は総朱塗りで、三神合祭殿額の題字は副島種臣の書です。
三神合祭殿は、一般神社建築とは異なり、合祭殿造りの社殿で、一棟の内に拝殿と御本殿とが造られています。また、三神合祭殿の前にある鏡池は、神霊そのものとして信仰されて、強力なパワースポットのようです。

鐘楼と建治の大鐘(国の重要文化財)。
出羽三山神社は、NHKゆく年くる年、除夜の鐘の中継回数が多く、伊勢神宮、清水寺、大宰府観世音寺の6回と並んでいます。




出羽三山案内図
拡大版は、こちらです。写真撮影日 2017年3月24日
出羽三山神社
住所 山形県鶴岡市羽黒町手向字手向7
交通アクセス
【バス利用】
・鶴岡市から庄内交通バス羽黒山行きで50分→終点下車
・表参道の石段を登る場合、又、国宝羽黒山五重塔を拝観する場合は、同バスで随神門下車
【車利用】
・山形自動車道鶴岡ICから鶴岡・羽黒線経由で約10km
・庄内あさひICから約15km
・庄内空港から約30km